こんにちは、ゆうです。
今回は決断について触れていきたいと思います。
ここで言う決断とは、
人生を左右するような大きなものだけではなく、夕食の献立や商品の選択など身近なものも含んでのことです。
米大学の研究では、人が1日に決断する回数は35,000回と言われています。
35,000 Decisions: The Great Choices of Strategic Leadersより
そんな数の決断をしているのかと一瞬疑問にも思いましたが、食べ物、服、発言内容に至るまで様々なことが1つの選択と考えると少し納得がいくと思います。
私たちは一日に多くの決断をしていますが、1つ1つ決断をするたびにエネルギーを消費し、疲れていくので、1回目の決断と35,000回目の決断では、決断の精度が違います。
もちろん、人によるとは思いますが、選択が増えれば、その分だけ判断力が落ちていき、判断ミスが発生するリスクが高まります。
その判断ミスを少しでも低減し、よりよい決断をするためには以下の工夫ができると思います。
1.決断する回数を減らす
2.決断内容と重要度に応じて考える・決断する時期を決める
決断する回数を減らす
決断する回数を減らすことで決断による判断力低下を防いでいく方法です。
回数を減らすには、何も考えずに行動できる状態を増やす必要になります。
それには、日々の行動を習慣化することが大切になります。
行動の習慣化
習慣化すれば、行動までにかかる決断回数を減らすことができます。
どんな行動でも人は少なからず考えてしまいます。
起床から朝食までを例にとると行動する際に下記のステップを踏むと思います。
起床→考える①→歯磨き→考える②→洗顔→考える③→朝食
考える①
最初に何をするか?→歯磨き
歯磨き粉はどこ?→洗面所の棚
歯ブラシはどこ?→洗面台の上
考える②
次に何にしようか?→洗顔
洗顔フォームはどこ?→洗面台の上
考える③
次に何をしようか?→朝食をとる
朝食は何にしようか?→パンと目玉焼き
朝食を取りながら何をしようか?→テレビを見る
テレビはどの番組を見ようか?→ニュース
簡単に書きましたが、起床、歯磨き、洗顔、朝食だけで9回も決断しています。
たったこれだけのことで9回も無駄にしているのです。
しかし、起床後から朝食までの行動を決め、習慣化してしまえば、この9回分の決断をする必要がなくなります。
起床→歯磨き→洗顔→朝食という一連の行動を決めてしまえば、次のアクションを考える必要はなくなりますし、同じように物を置く場所や朝食の内容、見る番組を事前に決めておけば、起床してから上記のことを考える必要もなくなります。
習慣として身につくまでには時間がかかりますが、毎朝この行動をすると決めておけば、いずれは何も考えずに行動できるようになり、判断回数は減少します。
ですので、自分の1日を鑑み、毎日繰り返し行う行動は習慣化すると良いと思います。
予定を決めておく
習慣化できるものは習慣化すればよいが、仕事などの日々やることが変わっていくものは習慣化できないと思います。
その場合、事前に予定を決めておけば良いと思います。
事前に仕事内容や予定を決めておけば、その日に何をするのかを考える必要がなくなります。
もし事前に予定を考えていないとどうなるのかを下記に例を示しました。
どのタスクが残っているのか→タスクは3つ
午前・午後それぞれどのようにタスクを進めていくのか→タスク1は午前に実施。タスク2はタスク3が完了しないと進められないからタスク3を実施したからタスク2に着手。
などなど
ここでは簡単に書きましたが、実際にはもっと多くのことを考えているかと思います。
1日の予定を決めるだけで多くの決断が必要になります。
例に挙げた仕事では、昨日の作業の確認、タスク数や3つのタスク内容(3つ分の思考・判断)、タスクの順番、タスクの期限、依存関係を考慮にいれています。
これだけで8回(思い出すという行動が発生しているので、もっと決断しているかも)も決断しています。仕事始まりの最初の7回を予定を立てるだけのことで判断するのは無駄だと思います。
もし、事前にきちんと考えておけば、予定を確認、見直すという決断だけ済み、良い判断ができるようになります。
その分重大なことを最初に決めれば、より良い決断ができると思います。
内容の判断基準を定義し、内容ごとにいつ実施するのかを決める
人は決断するたびに判断力が低下していきます。
しかし、多くの決断の中にも重要なものとそうでないものがあるので、事前に設けた判断基準に応じていつ決断・実行していくのかを決めておくと良いと思います。
私も実際に仕事をする際は上記のことは意識はしていて、以下のように判断・実行タイミングを分けています。
作成方針、方法の考案・策定などの考える系のタスク→午前中
手を動かすだけの作業→午後・夕方
明日のタスク内容・実施予定時間など→最後
というように決めています。
上記のように仕事をしている理由は
朝は決断による疲労が少ないので、計画の策定や作業方針・方法の考案などの考える系のタスクを中心とすることでより良い計画や作業方針・方法が思いつき、決断できると思います。
午後や夕方は決断の疲労が蓄積してきているため、考えることが少ないタスクを中心になるように仕事をしています。
翌日の作業予定などは一日での作業進捗に基づいて決めるため、その日の最後に決めておき、翌朝の考えることを減らしています。
私の場合、どうしても夕方以降に急ぎで考える系のタスクも発生するので、その場合はその日のうちに考えておき、翌朝見直しをするというように工夫しています。
これは仕事だけではなく、生活でも同じだと思います。
大掃除を例にとりますが、
掃除場所、掃除の順番、スケジュール、家具の移動など前日の夜に考えておき、朝に掃除計画を見直してから掃除をすれば効率の良い大掃除ができるのではないでしょうか?
まとめ
それでは今回のまとめです。
人は1日に多くの決断をしており、決断するたびに判断力が低下してしまいます。
よりよい決断をするために、
・決断回数の減少
・内容に応じた決断のタイミング
を意識することが大切です。
決断回数は日々の行動を習慣化することで減らすことが可能です。
また決断は時間帯によって、思考系タスク、単純作業などのように分ける工夫すると良いと思います。
以上の工夫によって、よりよい決断につながるのではないかと思います。
私は決断疲れを減らすために上記を実施するように心がけています。
これはあくまでよりよい決断をするための一例ではありますが、ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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